アウロラ創業100周年限定品「インテルナツィオナーレ」

本日のブログはアウロラのインテルナツィオナーレです。
アウロラは自社で一貫して万年筆の生産を行う数少ない会社の一つでもあります。
本日紹介するインテルナツィオナーレはアウロラ社創業100周年を迎え、復刻された創業当時のベストセラーモデル。
復刻にあたり、アウロラの現代の技術で日々使うことのできる一本に完成されています。

まずは箱、限定仕様の箱は当時のデザインを描いた物。クラシックと品の良さを感じます。

箱は三分割の仕様で、カバー、外箱、重厚感のあるギフトボックスに分かれています。あふれる特別感です…。

ギフトボックスを開くと、当時の雰囲気を感じ取れるインクボトル、ペン本体と歴代の限定モデルが載った冊子が入っています。
インクはシーリングワックスで封がされクラシックそのもの。

ペンのボディ素材は当時はセルロイドでしたが、復刻はアウロラ独自のアウロロイド樹脂を採用、滑らかでつるつるよ言うよりはぬめりのあるような漆のような滑らかさ。軸にはアウロラの刻印が押され、墨入れされています。

ペン先は当時のデザインを踏襲したものを採用、材質は18金です。ペン芯はエボナイトを用い、長い愛用によってインクが馴染み、インクフローが安定すると言われています。

軸内にインクを貯蓄する吸入式で、アウロラ独自のリザーブタンク付きの吸入機構を採用しています。
万が一インクが切れてしまった際に軸内のピストン弁を降ろすとピストン弁内部に貯蓄されていたインクが流れ、字数にもよりけりですがA4用紙1~2枚の筆記が可能というもの。
出先などでインク切れが起きても、どうしてもという場合には応急処置的ですが、少しであれば筆記を続けることができます。

尻軸を回してインクを吸入します。リザーブタンク内蔵で性能は現代仕様。
キャップ上部のリング装飾からクリップにかけては優雅なアールヌーボー調のデザイン。リングはバーメイル加工の施されたスターリングシルバー製。愛用によって変化していく部分でもあります。
彫りこみは細かく、精緻です。
天冠の黒い樹脂にはシリアルナンバーが入ります。
当店にあるのは276/919です。
天冠上部には素彫りの「AURORA」の文字。

こういう部分の力の抜き方がとてもおしゃれだと思うのです。限定品だからといって過度な装飾はしない。華やかすぎて使えない一本ではなく、実用の中で限りなく特別な一本だと思うことのできる、控えめな美しさは美学を感じます。
持った感触は思うほど重くなく、長さはあるものの、重心は比較的中心に寄り、ゆったりと持って非常に心地よく筆記できます。
スローライティングでは真価を発揮してくれるはずです。

持つ手を引き立てる美しさは群を抜いています。
生産数も限られ、貴重な一本ですが、使いやすく、実用に大いに楽しんで頂きたい一本(さすがに胸ポケットに入れて毎日持ち歩く勇気は筆者にはありませんが…)。

美しく、貴重で、実力も素晴らしい、特別な一本です。
ぜひ店頭で一度見て、手に取っていただけたらと思います。
この一本に限らず、お手持ちの万年筆やボールペンの相談がありましたら是非クィル・アンカへ、お待ちしております。

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