大定番かつ大先輩!三菱事務用鉛筆9800

本日のブログは三菱事務用鉛筆9800です。

箱もとてもかわいい、筆記体の三菱が堪りません…
発売が開始されたのは1946年、御年73才。
この9800、家の中や、職場、学校など、一度はどこかで見かけたことがあるかと思います。
一本当たりの価格は税抜き40円、ダースで買っても税抜き480円です。
三菱鉛筆最高峰のHi-Uniが一本当たり税抜き150円というところから考えてみてもコスパの高さがうかがえます。
事務用鉛筆として時代を支え、長きに渡る販売期間はレジェンドのような風格を感じさせます。
使い心地も基本に誠実、日本の芯のあるプロダクトを感じさせてくれます。
今一度鉛筆を手にするととても軽いのです。
日々ボールペンや、メカニカルペンシル、万年筆を使っている筆者ですが、芯を木材でカバーして手にもって書けるようにした鉛筆はとてもミニマルで改めて新鮮な使い心地。
鉛筆を使うと、文字を書いたり、絵を描いたりすることはこんなに軽く感じるのか…と思ってしまいます。
普段ボールペンばかりの手には軽く感じます。
鉛筆両端はすぱっと切り落とされた形、中の芯、芯を包み込む木材の部分が見えます。
軸には深緑の塗装が施され、鉛筆ってこうだな…と思わせてくれるような安心感、実家の玄関に入ったときの安心感に近いような、ほっとします。
軸には金の箔押しで「ESTABLISHED1887」と三菱鉛筆の前身、眞崎鉛筆製造所が創業した年が刻印されています。
その隣には「matured」の文字が、意味は 成熟した とのこと、確かに成熟しております…
それからMITSU-BISHIと続きます。
箔押しがとてもクラシック!
小話ですが、このMITSU-BISHIの文字、戦後のGHQによる財閥解体の際、GHQに三菱財閥系列と間違えられ、商標の使用禁止を迫られ、当時の経営陣が財閥とは関係がない旨を再三反発、GHQを退けました。
その際にGHQに条件をつけられ、商標が非財閥であることを社告で広告し、製品にも明記するということでした。
その影響で当時の製品には財閥三菱と無関係であることを示すために「NON財閥」や「非財閥」という旨が記載されていたそうです。
さて、話がそれてしまいましたが、そのあとには品番である9800という文字が刻印されています。
六面ある軸のうち三面に白文字で硬度が表示され、その中の一面には「GENERAL WRITTING」の文字が、和訳すると一般筆記用という意味ですが、普及しやすい価格、使いやすさ考えると納得です。
GENERAL WRITINGの文字にプライドを感じます。
では実際に書いてみましょう。
鉛筆削りで削ってもいいですが、ここは肥後守かナイフで…
鉛筆に使われる木材はインセンスシダーと呼ばれる木材、においもとてもよく、削った際はぜひ嗅いでみて下さい。
山用のナイフで削ってみました、改めて見ると下手ですね…
筆記感はしゃりっとした心地よさ、薄いということはなく、鉛筆ならではの柔らかな筆記線を描いていってくれます。
動きの軽い鉛筆は発想を紙に汲み取っていくにはとても優れていると思うのです。
書き心地はしゃりっとしていて気持ちいいです。
最初は尖っていた芯が丸くなり、まろやかな書き味になっていくのもまた一興、書いて、削って、また書いて、この手間も長い考え事の小休止、尖る芯先を眺めて、一落ち着きしたらコーヒーを淹れたり、考えにゆとりと、スピードを生みだしてくれるような、鉛筆にはそんな力があると思うのです。
静かな時間の鉛筆の筆記音は想像を刺激して、手の動きと筆記音、感触は脳から鉛筆までが一直線につながったような感覚を生み出します。
鉛筆で今一度考え事はいかがですか?

初期投資は一本税込みで51円。
もしかしたら手放せない筆記具の一つになってしまうかもしれませんよー!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

;