今年で48周年、ぺんてる万年CIL 「KERRY」

本日二本目のブログはぺんてる、ケリーのご紹介です。
ロングセラーでありながら今も根強いファンがいるケリー。
いま改めて手にもって眺めてみると、唯一無二の構造は独特の雰囲気に一役買っています。
ケリーが発売されたのは1971年。ポケットにすっぽり収まるサイズ感で持ち運びしやすく、万年筆に負けずとも劣らずの風格。

今はあまり種類の無いキャップ式シャープペンシルです。
各色1,500+税

愛称にもなっている万年CILは万年筆とペンシルを合わせたものです。
発売当初はぺんてる5と呼ばれ、5は芯径を表していました。後にKERRYに名前が変わります。
KERRYという名前はアイルランド産の黒い牛にケリーの黒軸が似ているということで正式な名前になります。

アイルランド産の黒い牛が名前の意味「KERRY]。
似てますかね…?

では、本体を見ていきましょう。
キャップを外すとパチンと小気味良い感触があります。
持った感触、音、重量感は目を閉じてキャップを開けたら手にしているのは万年筆なんじゃないか、と思うほど。

キャップを開くパチン!という音はなんとも快感。気分が上がります!

目を開いたら開いたでがっかりすることはありません。手の中にはあのケリーが収まっているのですから…
さて、キャップを開くと開いた軸にもノックボタンが、このノックボタンもそのまま使うことができます。
給芯の際はこちらのノックボタンを外すと芯が入ります。

給芯は軸についているノックボタンから、ボタンも金属でしっかりしてます。

このケリー、このまま使うこともできると言った通り、例えば手帳のペンホルダーにクリップを挟んでおいて引き抜けばそのまま使うことができます。

サッと引き抜いてすぐ筆記できます。

いつでも筆記可能なシャープペンゆえに、ふと思いついたらさっと引き抜いて書き出し、止まってしまったら握ったままじっくり考えてまた書き始められる。フレキシブルな使い方でも優秀です。

手帳を開けばすぐ書けます。シャープペンシルなのでインクのような乾燥の心配もないです。

では、キャップを差し込んで本領発揮としましょう。
キャップを外した時と同じく小気味よい音で筆記のスイッチを入れてくれます。
外したキャップをはめるとノックボタンが飛び出してきます。

キャップを差し込むとノックボタンが持ち上がってきます。カッコイイ…

内蔵されたバネによって飛び出したノックボタンには消しゴムが内蔵され、いざ筆記といった具合。

消しゴムはキャップのノックボタンの中に、しっかり交換可能です。

特に感じていただきたいのはノックの感触。キャップ式だと構造が複雑になって重いノックになりがちですが、ケリーは重くもなく、軽くもないしっかりした感触。

軽すぎないノックは程よく重く、ノックした…という感触。

キャップ、本体がすべて繋がって芯が繰り出されるのはまるで精密機械のようです。
ノックのシャキ…という音はカメラのシャッターに似た快感があります。
その中でも特に注目していただきたいのはペン中央にある金属のパーツ。重厚感を引き出すのにも一役買っているのですが、配置がとても優れています。

中心の金属部、重厚感と重心を担います。

手に握り、筆記する際に手の中心に重心が収まり非常に心地よいのです。
低重心すぎるとペン先に振り回されるような筆記感になりますが、中心の重心は書くのを止めて握ったまま考える時も手の一部のような一体感です。

ペンの中心にある金属部はローレットの加工が施され、ここを握っても書きよいです。

よく万年筆を使い慣れていくと握る位置が後方になっていって筆圧が落ち、ゆったりと書き進められるようになるという感覚に近いものがあります。
淡色に限るのですがキャップ、金属リング以外の軸には樹脂が使われ、キャップと同色の樹脂にはイタリアンレジンの様なマーブル状の模様が入り一本一本異なる表情があります(黒軸はマーブル状ではない単色の樹脂ですが万年筆のような深みのある黒です。)。

波のようなラメが入りマーブルになっています。華やかです!

ペン先はツヤ消しの表面処理がされ、芯を守るガイドパイプは筆記時の見やすさと曲がりにくさを両立した2mmです。

絞られたペン先。筆記面を見るのも製図用シャープペンのように見やすいです。

キャップ式ながら普通のシャープペンシル以上の使い心地、万年筆と一緒に持っていたって負けない存在感です。

愛用ペリカンのM805シュトレーゼマンと、この色合わせは堪りません…

今年で発売から48年という時間は必要とされる理由、使い心地の裏付けでもあります。
KERRYの実力は手にしたときに実感するはずです。
ぜひ、一度手にして普段使いの一本に加えてみて下さい。

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